株式会社LAS
株式会社LAS
FOR BUILDING OWNERS & MAINTENANCE
SERVICE 06
ANTI-CORROSION

汚水槽・雑排水槽・各種ピット防食工事

硫化水素が、コンクリートを溶かしていく。腐食は、放置すれば必ず進みます。

水に濡れて傷むのではありません。槽の中で起きているのは、化学反応による侵食です。

汚水槽や雑排水槽のコンクリートが、骨材が見えるほど荒れている——排水槽の清掃時に、こうした状態を指摘されることがあります。これは経年劣化ではなく、硫化水素に起因する化学的な侵食です。

汚水が滞留して腐敗すると硫化水素が発生し、それが気相部で硫黄酸化細菌によって硫酸へと変わります。アルカリ性のコンクリートは酸に弱く、セメント分が溶け出して骨材が露出し、やがて鉄筋まで達します。この反応は、汚水を扱う限り避けられません。

防食工事は、コンクリート表面に樹脂の防食層をつくり、腐食性ガスを躯体に接触させない工事です。株式会社LASは、漏水を伴う槽であっても、止水から防食まで一社で完結できます。地下の止水を本業としてきた会社だからこそ対応できる領域です。

0
現地調査・お見積り
土日対応
平日が難しい方も
21時まで
夜間の調査対応
1都3県
東京・神奈川・埼玉・千葉
01
CHECK

こんな状態になっていませんか

  • 槽内のコンクリートが白っぽく、脆くなっている
  • 骨材(砂利)が露出している
  • 鉄筋が見えている・錆びている
  • 清掃業者から劣化を指摘された
  • 悪臭が強く、硫化水素の濃度が高い
  • 槽の壁から水がにじんでいる(漏水を併発)
  • 前回の防食工事から10年以上経過している
  • 天井付近の傷みが特にひどい
02
CAUSE

腐食が進む原因

症状の裏には必ず原因があります。原因を正しく捉えることが、再発しない工事の第一歩です。

硫化水素による化学的侵食

汚水の腐敗で生じた硫化水素が、湿ったコンクリート面で硫黄酸化細菌により硫酸へ変換されます。この硫酸がセメント分を溶かし、コンクリートを内側から崩していきます。

滞留時間の長さ

槽の容量が必要以上に大きいと、汚水が長く留まって腐敗が進みます。東京都の指導要綱でも、槽内の滞留時間をおおむね2時間以内とするよう定められています。

気相部への集中

硫化水素は気体となって水面より上に溜まります。そのため常時水没している部分より、水面上の壁や天井のほうが激しく腐食します。点検の際に見落とされやすい箇所です。

換気の不足

槽内に硫化水素が滞留すると、腐食が加速するだけでなく、作業員の安全にも関わります。換気設備の状態も併せて確認が必要です。

03
METHOD

施工の進め方

槽を空にできる時間は限られています。段取りが工期を決めます。

01

現地調査・劣化度の診断

槽内に立ち入り、侵食の深さ、鉄筋の露出、漏水の有無を確認します。硫化水素濃度の測定と換気を行ったうえで安全に調査します。

02

仮設排水・汚泥処理の計画

槽を空にする必要があるため、施工中の排水をどうするかが工期を左右します。仮設ポンプ、一時貯留、汚泥の適正処理まで含めて計画します。

03

止水(漏水がある場合)

裏側から水圧がかかっていると、防食層は押されて剥離します。先に高圧注入で水みちを断ってから次工程に進みます。

04

下地処理・断面修復

高圧洗浄とケレンで劣化層を除去し、侵食で失われた断面をポリマーセメントモルタルで復旧します。鉄筋が露出している場合は防錆処理を施します。

05

プライマー塗布

躯体と防食層の密着を確保する下塗りを行います。含水状態に応じた材料を選定します。

06

防食ライニング施工

ポリウレア・ビニルエステル・エポキシから、腐食環境に応じて選定した材料で防食層を形成します。隅角部や配管貫通部は増塗りで確実に。

07

検査・記録・引渡し

膜厚測定、ピンホール検査などを行い、施工記録とともにお引渡しします。次回点検時期の目安もお伝えします。

04
MECHANISM

なぜ、汚水槽のコンクリートは溶けるのか

「水に濡れているから傷む」のではありません。槽内で起きているのは、化学反応による侵食です。

STEP 01

汚水が滞留し、腐敗する

槽内に長く留まった汚水は、酸素が乏しい状態で腐敗が進みます。ここで硫酸塩還元菌が働きます。

STEP 02

硫化水素ガスが発生する

腐敗によって硫化水素が生じ、水中から気相部へ放散されます。あの独特な悪臭の正体です。

STEP 03

硫黄酸化細菌が硫酸に変える

湿ったコンクリート表面に付着した硫化水素を、硫黄酸化細菌が硫酸へと変換します。

STEP 04

硫酸がコンクリートを侵食する

アルカリ性のコンクリートは酸に弱く、セメント分が溶け出して骨材が露出し、やがて鉄筋まで達します。

気相部(水面より上)のほうが激しく傷みます

意外に思われるかもしれませんが、常に水に浸かっている部分より、水面より上の壁や天井のほうが腐食は進みます。硫化水素は気体となって上部に溜まり、結露した水分と反応して硫酸をつくるためです。

点検時は水位の上、特に天井付近をご確認ください。コンクリートが白っぽく脆くなっていたり、指でこすって砂状に崩れるようであれば、侵食はかなり進行しています。

放置すれば、壁厚の減少 → 鉄筋の腐食 → 漏水・強度低下へと進みます。躯体そのものの造り直しになれば、防食工事とは桁違いの費用がかかります。

05
LAW

法令で、点検と清掃が義務づけられています

排水槽は「気づいたときに見る」設備ではありません。法令と行政指導で頻度が定められています。

根拠内容頻度
建築物衛生法
施行規則第4条の3
特定建築物における排水設備の清掃6ヶ月以内ごとに1回
東京都
ビルピット対策指導要綱
排水槽の清掃(都の指導基準)少なくとも4ヶ月に1回
同上排水槽・附帯設備の定期点検1ヶ月に1回
同上点検・清掃・補修の記録の保管5年間

つまり、年に2〜3回は必ず槽内を確認する機会があるということです。清掃の際に「コンクリートが荒れている」「骨材が見えている」と指摘されたら、それが防食工事を検討すべきサインです。

汚水槽や厨房排水が流入する雑排水槽は負荷が高く、都も清掃回数を増やすよう指導しています。負荷が高い=腐食も速い、ということです。

06
MATERIAL

防食ライニングの材料を、環境に応じて選定します

腐食環境の程度によって適する樹脂が変わります。過剰でも不足でも、費用対効果を損ないます。

材料特徴主な適用
ポリウレア樹脂吹付けで数分硬化。伸び性能が高く躯体の挙動に追従。耐薬品性・耐摩耗性に優れ、大面積を短工期で施工できる汚水槽、雑排水槽、水槽、大型ピット
ビニルエステル樹脂耐酸性が高く、硫酸環境に強い。ガラスクロスと積層して厚膜の防食層を形成できる腐食が激しい槽、下水道関連施設
エポキシ樹脂接着性に優れ、硬化収縮が小さい。比較的安価で、腐食環境が穏やかな部位に湧水槽、機械室ピット、軽度の環境
断面修復材侵食で失われたコンクリートを復旧。防食層の下地を整える骨材露出・鉄筋露出がある槽

公共の下水道施設では、日本下水道事業団の指針に沿った工法選定が求められます。当社は公共インフラの管路止水も手がけており、この基準での施工が可能です。

防食ライニングの耐用年数は、環境にもよりますがおおむね10年が目安です。前回の施工から10年が経過している槽は、点検の対象とお考えください。

07
AREA

対応できる槽・ピット

TANK.01

汚水槽

水洗便所汚水を貯留する槽。硫化水素の発生が最も多く、腐食が激しい部位です。

TANK.02

雑排水槽

厨房・洗面・浴室からの排水を受ける槽。特に厨房排水が入る槽は油分と有機物で負荷が高くなります。

TANK.03

合併槽

汚水と雑排水を合わせて受ける槽。両方の負荷がかかります。

TANK.04

湧水槽

地下からの湧水を集める槽。清掃義務の対象外ですが、放置すると腐敗・害虫の温床になります。

TANK.05

各種ピット

エレベーターピット、機械室ピット、排水ピット。狭所での作業に慣れています。

TANK.06

受水槽・消火水槽

飲料水に関わる槽は、衛生基準に適合した材料を選定します。

08
WHY

止水と防食を、同じ会社で完結できます

劣化した槽では、腐食と漏水が同時に起きていることが少なくありません。躯体が薄くなり、ひび割れから地下水が入り込んでいる——そんな状態です。

この場合、防食ライニングだけを施しても不十分です。裏側から水圧がかかっていれば、塗った膜は押されて剥がれます。先に止水し、水みちを断ってから防食層をつくる。この順序を守らなければ、数年でやり直しになります。

株式会社LASは地下漏水の止水を本業とし、エレベーターピットの漏水も数多く手がけてきました。止水と防食を分けずに、一社で完結できる——それが当社にご相談いただく理由です。

POINT.01

漏水があっても対応できる

水が出ている状態でも高圧注入で止水できます。防食専業の会社では対応が難しい領域です。

POINT.02

狭所・地下の作業に慣れている

エレベーターピットや地下ピットでの施工実績があります。搬入経路が限られる現場も想定内です。

POINT.03

安全管理を徹底

硫化水素・酸素欠乏のリスクがある環境です。換気、濃度測定、送気マスク、監視員配置を徹底して作業にあたります。

POINT.04

ビルメンテナンス会社様との連携

清掃で劣化を発見された際の施工パートナーとして対応します。元請様の窓口を維持したままの協業も可能です。

09
COST

お見積りについて

下記の条件により変動します。まずは槽内を拝見させてください。

  • 槽の内面積と形状(隅角部・配管の多さ)
  • 侵食の深さと断面修復の範囲
  • 選定する材料(ポリウレア/ビニルエステル/エポキシ)
  • 漏水の有無と止水の要否
  • 仮設排水・汚泥処理の規模
  • 槽内へのアクセス条件(マンホール径、搬入経路)
  • 稼働を止められる時間・夜間休日施工の有無

現地調査・お見積りは無料です。概算をご確認いただいたうえで、ご判断ください。

10
FLOW

工事の流れ

調査から引渡しまで、工程ごとに品質を確認しながら進めます。

01

ご相談・現地調査

槽の種類、容量、劣化状況をお伺いし、現地を確認します。清掃業者様からのご相談も承ります。

02

工法選定・お見積り

腐食環境に応じた材料と工程をご提案します。仮設排水の計画も含めてご提示します。

03

準備・仮設

排水・汚泥処理を行い、換気と安全設備を設置します。

04

止水・下地処理

漏水があれば止水し、劣化層の除去と断面修復を行います。

05

防食ライニング

プライマーから防食層まで、規定の膜厚で施工します。

06

検査・引渡し

膜厚・ピンホールを確認し、記録とともにお引渡しします。

11
REASON

株式会社LASが選ばれる理由

01

原因から断つ

漏水もひび割れも、まず「なぜ起きたのか」を徹底的に突き止めます。症状を隠す表面補修ではなく、侵入経路そのものを断つから、再発を防げます。

02

地下漏水の専門性

水圧のかかる地下・ピット・打継ぎ部の止水は、乾いた場所の補修とは別物です。難易度の高い地下漏水を専門領域として数多く手がけてきました。

03

新築から改修まで一貫

コンクリート工事で培った「良い躯体とは何か」という知見が、改修・防水の精度を支えます。建物を長い時間軸で捉えてご提案します。

04

国家資格保有者による自社施工

1級防水施工技能士・1級左官技能士が在籍し、自社で施工にあたります。丸投げをしないため、指示の伝達漏れや品質のばらつきが生じません。

12
AREA

対応エリア

東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県に対応しています。下記エリアを中心に、汚水槽・雑排水槽・各種ピット防食工事を承っています。

東京都全域中央区千代田区港区新宿区文京区台東区江東区墨田区品川区目黒区渋谷区豊島区北区板橋区荒川区足立区葛飾区江戸川区世田谷区杉並区中野区練馬区大田区神奈川県全域横浜市川崎市相模原市藤沢市厚木市埼玉県全域さいたま市川口市越谷市所沢市川越市千葉県全域千葉市船橋市市川市松戸市浦安市
13
FAQ

よくあるご質問

清掃業者から「コンクリートが荒れている」と言われました。
防食工事を検討すべきサインです。骨材が露出している段階なら、断面修復と防食ライニングで対応できます。鉄筋まで達していると範囲も費用も大きくなるため、早めの調査をおすすめします。
防食ライニングはどのくらい持ちますか?
環境によりますが、おおむね10年が目安とされています。汚水槽や厨房排水が入る雑排水槽は負荷が高いため、短くなることもあります。定期点検で状態を確認しながらの更新をおすすめします。
漏水もしている槽ですが、対応できますか?
対応します。むしろ当社の得意分野です。裏側から水圧がかかった状態で防食層だけ塗っても、押されて剥がれます。先に高圧注入で止水し、それから防食を施すという正しい順序で施工できます。
工事中、排水を止められません。
仮設ポンプによる排水、一時貯留などで対応します。稼働を止められない建物でも、段取り次第で施工可能です。計画段階からご相談ください。
硫化水素があって危険では?
作業前の濃度測定、強制換気、送気マスク、監視員の配置など、酸素欠乏・硫化水素中毒の対策を徹底して作業にあたります。安全管理を省いた施工は行いません。
ビルメンテナンス会社ですが、施工パートナーを探しています。
ご相談ください。清掃時に劣化を発見された際の施工先として対応します。元請様の窓口を維持したままの協業も可能です。
清掃はどのくらいの頻度で必要ですか?
建築物衛生法では6ヶ月以内ごとに1回、東京都のビルピット対策指導要綱では少なくとも4ヶ月に1回とされています。加えて1ヶ月に1回の定期点検も定められています。
対応エリアは?
東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県に対応しています。

建物のこと、
お気軽にご相談ください。

染み出し・ひび割れ・雨漏り。気になるサインがあれば、調査だけでもお気軽に。
現地調査・お見積りは無料。土日対応・夜21時まで調査可能です。

お問い合わせ → 03-4500-2857
TEL