全面をやり直さずに、漏っている経路だけを止める。コストを抑える屋上改修という選択肢です。
一部の漏水のために、屋上を全面やり直す。その費用、抑えられるかもしれません。
押さえコンクリート仕上げの屋上を改修する場合、一般的なのは、その上から新しい防水層をかぶせる方法です。既存を壊さずに済む合理的な工法ですが、ひとつ避けられない点があります。漏水しているのが一部であっても、屋上の全面に新しい防水層をつくることになる——つまり、面積に応じた費用がそのままかかります。
屋上防水再生注入工法は、既存の防水層を活かしたまま、押さえコンクリートと防水層のあいだ、スラブと防水層のあいだにできた隙間へ注入材を圧入する工法です。水の通り道を内側から塞ぎ、同時に劣化した防水層そのものを再生させます。
株式会社LASは、地下漏水の高圧注入で培った技術をこの工法にも活かしています。「どこに水が走っているかを読み、確実に材料を届かせる」——注入工事の本質は、地下も屋上も変わりません。
症状の裏には必ず原因があります。原因を正しく捉えることが、再発しない工事の第一歩です。
押さえコンクリート仕上げの屋上では、防水層がその下に隠れています。防水層が劣化して隙間ができると、入り込んだ水はそこを横に移動します。そのため、室内で漏水している真上に原因があるとは限りません。これが屋上漏水の調査を難しくしている理由です。
押さえコンクリートのひび割れや、紫外線と伸縮で痩せた目地が、雨水の入口になります。表面のシールだけを打ち直しても、内部の隙間が残っていれば漏水は止まりません。
経年により防水層がスラブから浮くと、そこも水の通り道になります。浮きは目で見えないため、気づかないまま範囲が広がっていきます。
建物の状態と用途に応じて、最適な材料と工法を選定します。
屋上のひび割れ・目地・膨れの状態と、室内側の漏水位置を照合し、水がどこを走っているかを推定します。押さえコンクリートの下は見えないため、この読みが工事の成否を分けます。
計画に沿って、押さえコンクリートに注入用の孔を設けます。大がかりな解体を伴わないため、騒音や粉じんはごくわずかです。
水性の石油樹脂・アクリルエマルジョン系注入材を圧入します。硬化までに時間をかける材料のため、圧力に押されて隙間の奥まで広く行き渡ります。
注入材が隣の孔まで到達したかを確認しながら、孔から孔へとつないでいきます。充填漏れを残さないための工程です。
注入孔を処理し、屋上を整えてお引渡しします。撤去材が出ないため、片付けも最小限で済みます。
押さえコンクリートの上に新しい防水層をつくる、かぶせ工法。合理的な工法ですが、漏水が一部でも全面施工になります。そこが費用の分かれ目です。
| かぶせ工法(一般的な改修) | 再生注入工法 | |
|---|---|---|
| 工事の考え方 | 押さえコンクリートの上に、新しい防水層を全面につくる | 既存防水層の隙間に注入材を充填し、水みちを塞いで再生する |
| 施工範囲 | 漏水が一部でも、屋上の全面が対象になる | 水が走っている経路に絞った部分施工ができる |
| 費用 | 全面分の材料費・施工費がかかる | 範囲を絞れる分、コストを抑えられる |
| 既存防水層 | そのまま残し、新しい層で覆う | 活かして再生する |
| 工期 | 全面施工のため日数を要する | 短期間で完了する |
| 廃棄物・騒音 | 比較的少ない | ほとんど出ない |
かぶせ工法は、既存を壊さずに新しい防水層をつくれる合理的な方法です。屋上全体が寿命を迎えている場合には、こちらが適しています。
ただし、漏水しているのが屋上の一部であっても、防水層は全面につくることになります。「雨漏りしているのは一室なのに、屋上をまるごとやり直す」——費用が大きくなるのは、この構造によるものです。
再生注入工法は、水が走っている経路を読み、そこに絞って施工できます。必要な範囲だけを止められるため、全面改修と比べてコストを抑えられるのが最大の利点です。もちろん、全面での施工にも対応できます。
この工法の要は、注入材が「どこまで届くか」です。硬化までにあえて時間をかけることで、圧力に押されながら奥へ奥へと行き渡ります。
注入孔から圧入された材料は、まず押さえコンクリートと防水層のあいだにできた隙間に入り込み、水が横に走る通り道を埋めていきます。
続いて、押さえコンクリートのひび割れや、痩せて劣化した目地の内部にも充填されます。雨水が入り込む入口を、内側から塞ぐかたちです。
劣化した防水層を通り抜け、スラブ(躯体)と防水層が浮いている部分にも回り込みます。ここは漏水が横移動する主要な経路です。
最終的に、躯体そのもののひび割れにも到達して充填します。室内へ抜けていた最後の水みちを断ちます。
一般的な注入材は短時間で固まりますが、この工法の材料は硬化に24時間ほどかけます。すぐに固まらないからこそ、注入圧力に押されて広範囲へ流れ込み、隙間の隅々まで行き渡るのです。1つの孔から、およそ1平方メートルの範囲に広がっていきます。
注入した材料が隣の孔まで到達したかを確認しながら、孔から孔へとつないでいきます。「注入したつもりで届いていない」を防ぐための、地道ですが確実な進め方です。
固まった皮膜は弾力性を持っています。屋上は日射や気温差で常に伸縮していますが、その動きに追従するため、硬い材料のように再び割れてしまう心配が少なくなります。アスファルト防水にもウレタン防水にも接着します。
費用は下記の条件で変わります。まずは現地調査で状況を確認し、明確なお見積りをご提示します。
現地調査・お見積りは無料です。概算をご確認いただいたうえで、ご判断ください。
調査から引渡しまで、工程ごとに品質を確認しながら進めます。
室内の漏水位置と屋上の状態を照合し、水の経路を推定します。
部分補修で足りるか、全面改修が望ましいかを含めてご提案します。
養生を行い、計画位置に注入孔を設けます。
圧力を管理しながら注入材を圧入し、隙間を充填します。
孔から孔へ材料がつながったことを確認します。
注入孔を処理し、仕上がりを確認してお引渡しします。
漏水もひび割れも、まず「なぜ起きたのか」を徹底的に突き止めます。症状を隠す表面補修ではなく、侵入経路そのものを断つから、再発を防げます。
水圧のかかる地下・ピット・打継ぎ部の止水は、乾いた場所の補修とは別物です。難易度の高い地下漏水を専門領域として数多く手がけてきました。
コンクリート工事で培った「良い躯体とは何か」という知見が、改修・防水の精度を支えます。建物を長い時間軸で捉えてご提案します。
1級防水施工技能士・1級左官技能士が在籍し、自社で施工にあたります。丸投げをしないため、指示の伝達漏れや品質のばらつきが生じません。
東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県に対応しています。下記エリアを中心に、屋上防水再生注入工法を承っています。
染み出し・ひび割れ・雨漏り。気になるサインがあれば、調査だけでもお気軽に。
現地調査・お見積りは無料。土日対応・夜21時まで調査可能です。