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台風や大雨など、雨がたくさん降ると建物に異常がでてくることがあります。
今回は「地下の漏水の原因」、「地下漏水工事の費用」も含めて解説していきます。
業者を選ぶ際のポイントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
・コンクリートの劣化
雨水がコンクリートのひび割れた箇所から地下に流れ込んでしまうのが地下の漏水の原因です。
経年とともに雨や紫外線にアルカリ性であるコンクリートがさらされると、空気中の二酸化炭素がコンクリート内部の物質と化学反応を起こして、コンクリートがアルカリ性を失う「中性化」が生じます。
中性化が進行するとコンクリートの内部鉄筋が錆びて膨張が起こり、コンクリートにひび割れや剥落が生じて、さらに劣化が進んでしまいます。建物内部で漏水が起き、表面剥離、崩落の危険性もでてきます。
・給水管の劣化
コンクリート以外にも、地中に埋められた給水管が劣化して水漏れすることがあります。
・地下水位の上昇
地下水位の上昇により、水圧に耐えきれない地下構造物が漏水を起こします。
地下室を設置するときは地下水位や土質を考慮する必要性があります。
地下室が漏水した場合の対処としては、以下の方法があります。
・高圧止水工事
漏水箇所を調査し、斜めに止水材を注入するためにドリルで穴をあけをあけます。建物を支える骨組みの強度や状況から適切な薬液を注入していきます。高圧注入した薬液が細部まで行き渡り、水分の通り道を塞ぎます。
・エポキシ樹脂による止水
ひび割れた部分に密着性の高いエポキシ樹脂を注入し、その上から塗装することで外壁を補修します。
・バジリスクによるコンクリートの修繕
液状のひび割れ補修剤であるバジリスクを塗布して修復することも可能です。バジリスクに含まれているバクテリアの代謝活動により、自動的にひび割れを修復することができる優れた技術です。2015年には欧州特許庁の欧州発明賞にノミネートされています。コンクリート構造物の長寿命化、メンテナンスフリー、大幅削減等で評価を得てる技術です。
コンクリートの中性化はひび割れや剥落だけでなく、劣化箇所が結露し、そこからカビが繁殖することがあります。
そうなると建物の耐久性が落ちてしまう…。そこで防水対策が必要になるのです。
防水工事をすることでコンクリートの中性化を抑え、中性化による漏水被害を防ぎ、建物の劣化症状を和らげることができます。
劣化の状態によって採用される工法は異なります。状態が悪いとメンテナンス費用が高くなってしまうため、定期的に点検をすることが大切です。費用はあくまでも目安になるので、実際に業者に調査をしてもらい見積もりを出してもらいましょう。
ウレタン防水 約4,500~7,500円/㎡
最も主流な防水工事の工法です。液状の材料を使用するため、塗装部が複雑な形状のものにも施工できるのが特徴です。地下での防水工事に適した工法です。
FRP防水 約9,000/㎡
軽量で耐久性にも優れる工法です。
FTPとは、繊維強化プラスチック”Fiber Reinforced Plastics”の略です。
アスファルト防水 約8,000/㎡
防水性の高いアスファルトシートと液状の溶解アスファルトで層を積み重ね、
厚みのある防水層を作る工法です。
シート防水 約8,000/㎡
ゴムや塩化ビニールでできたシートを下地に貼り付けて防水する工法です。
下地の形状に影響され複雑な下地には向きません。しかし、素材自体が伸縮するので建物の伸縮に伴って防水性能を維持することができます。
地下室の漏水は外壁や屋根に比べ特定が難しく、防水処理も高い技術と経験が必要となります。知識のない塗装業者やリフォーム業者に依頼するのはやめましょう。
防水層の撤去、全体をやり直す場合、亀裂の一部補修、全体を塗装し仕上げるなど…
防水工事だけでは終わらないケースがあります。
防水工事だけでなく必要な工事を全体的にみてもらえる業者を選ぶ必要があります。
項目別に工事を頼んでしまうと、複数に問合せすることになってしまいます。なので、一貫して工事を依頼できる業者を選ぶと効率がいいでしょう。
建物は経年とともに劣化してしまうので、寿命を伸ばすために定期的なメンテナンスが必要となります。地下が漏水するとその上に建てられている建物にも影響がでる場合があるので防水工事はとても重要になります。また、工事の内容により費用も変わってきます。
弊社では無料で相談を承っております。今回ご説明した防水工事について、
または何か気になることがございましたら、お気軽にご相談くださいませ。