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年数が経つにつれて、様々な箇所に劣化が見られるマンション。マンションの工事と聞くと、改修工事と修繕工事の二つを思い浮かべられる方が多いと思います。ですが具体的に改修工事では何を行うのか、修繕工事では何を行うのか、それぞれの違いについては、はっきり分からない方もいらっしゃると思います。今回の記事では、この二つの工事の違いや、費用、そして工事においての火災保険の適用の仕方について、詳しくご説明致します。
[目次]
○改修工事と修繕工事の違い
改修工事とは、建物に新たに付加価値をつけ、グレードアップさせる工事のことを指します。バリアフリー加工や新たなシステムの導入、耐震強度の向上工事など機能性や利便性、安全性を改修工事によって備えておくことで、不動産価値を向上させ、入居率の上昇を期待することが出来るのが、この工事の目的です。
一方修繕工事においては、建物に生じた劣化箇所の修繕を行うことをメインとし、 老朽化した箇所を建設当時の水準まで復元できる様、安全性と耐久性を戻す工事のことを指します。よくマンションの大規模修繕工事という言葉を耳にされるかと思いますが、ここでいう修繕工事も同じものを指します。主な工事箇所としては、外壁の塗装工事やタイルの張り替え工事、屋根や屋上の防水工事、その他共用部分の修復などです。
まとめると、建物をグレードアップさせるのが改修工事、建物の劣化箇所を修繕して建設当時の水準に戻すのが修繕工事です。改修工事においては、建物の劣化箇所の修復だけでなく、同時に新設するものを加えるので、修繕工事と比べると工期が長く、また費用が高いのを特徴とします。
○費用について
<改修工事>※目安
<修繕工事>
費用の目安としては、国土交通省が2017年5~7月に実施した「マンション大規模修繕工事に関する実態調査」によると、1戸当たりの工事金額は75万~120万円前後、平均で100万円となっています。マンションの規模によっても値段は変動致しますので、あくまで平均の目安です。
○工事と火災保険
主に修復をメインとした修繕工事などにおいて、火災保険を適用して工事の費用を大幅に浮かす事も可能です。外壁の修繕工事や屋根、屋上の修繕工事に関しては、工事を必要とする箇所が雨や風、台風などの自然災害の影響を受けて生じた劣化被害であれば、火災保険の申請をして保険金を受け取れる場合が多くあります。
火災保険を適用してマンションの修繕工事を行うには、まず建物の劣化状態を調査し、保険の鑑定人と被害箇所の認定を行う必要があります。工事箇所の被害を状態調査で確認後、”現地調査報告書”の提出 と“工事見積書”の説明をし、保険の申請が認められると、申請主(お客様)に保険金が渡される仕組みです。そのため現場の劣化状態の調査を先に行う事で、 被害箇所の漏れがないよう申請を行います。
弊社では保険の申請から工事プランの作成、そして工事まで全て一貫して行なっています。そのため保険の申請と工事施工をそれぞれ別の業者に依頼して工事を行うより、申請箇所の漏れや修繕箇所の伝達漏れが大幅に少なく、安心して大規模な修繕工事を行うことができます。
○まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。改修工事と修繕工事の違いやその費用について、少しでもご興味を持っていただけましたら幸いです。 弊社では工事に関するご質問のお電話でのサポートや、現場の状態調査まで、無料で承っております。気になられる点やご不明な点がございましたら、お気兼ねなくご相談ください。
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