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年数が経つにつれて、天候の影響を受けて屋上が乾燥して剥がれてしまったり、黒く汚れてしまったり、ボロボロになったまま放置してしまうと、そこから生じた亀裂やひび割れによって、雨漏りや建物の様々な箇所の漏水被害へと繋がります。そうなる前にも、まだ劣化状態が軽度な内からしっかりとメンテナンスを行って、屋上から雨水の侵入を防ぐことがとても大切です。今回はこの屋上防水工事について、詳しくご説明致します。
[目次]
○工事について
屋上の防水工事では、まず屋上の劣化状態の調査をし、劣化箇所を修繕した後、上から防水材を塗布していきます。既存の防水膜下地(劣化が見られる状態のもの)を除去し、高圧洗浄機で汚れを落として綺麗な状態にした後、屋上の劣化状態に合わせて補修が必要な箇所を補修材を用いて修繕し、防水材を塗料する前のベースをしっかりと作ります。劣化部分の修繕後、プライマーと呼ばれる接着剤を塗布し、通気緩衝工法を必要とする場合には、通気緩衝シートを貼り付けていきます。そして防水材を二回にわたって塗布し、最後にトップコートを重ねて完成です。
<before>
<after>
○防水材の特徴
① アスファルト防水 耐用年数:約17〜20年
アスファルトに合成繊維不織布を含ませて作ったシート状の建材を貼り重ねる工法で、防水性が高く、耐用年数が比較的長いのが特徴です。アスファルト防水の中には、熱工法、トーチ工法、常温工法と3種類に分かれており、それぞれ費用や工期が異なります。
② ウレタン防水 耐用年数:約10〜12年
最も多く見られる工法です。太陽光に反射効果を持つ、遮熱塗料の塗布が可能で、面積が広い屋上では、コストパフォーマンスが上がります。ウレタン防水を紫外線劣化から保護するため、表面にトップコートと呼ばれる保護材が塗られており、そのトップコートを定期的に塗る必要がありますが、定期的にトップコートを塗ることで防水層の劣化速度を遅くし、結果的に建物のランニングコスト低下につながります。
③ FRP防水 耐用年数:約10年
補強した繊維強化プラスチックを用いた工法で、強度な防水層が形成できます。軽量という特徴もあり、木造の屋上への施工が適している場合が多く見られる工法です。こちらも定期的にトップコートを塗ることで長期なコストパーフォマンスの向上が可能です。
④ 塩ビシート防水 耐用年数:約10〜13年
塩化ビニールから作られた防水シートを下地に貼り付けて行う工法です。シートが変芸自在なため、狭い場所や、複雑な形状をしたところにも施工可能なのが特徴としてあげられます。また耐久性が高く、施工時の美しい状態を維持しやすいという特徴があります。
⑤ ゴムシート防水 耐用年数:約10〜12年
合成ゴムから作られた防水シートを下地に貼り付けて行う工法です。塩ビシート防水とは異なって狭い場所や複雑な形状をした場所の工事には向いていませんが、工期が短期間で済み、施工しやすく、コストが抑えられるといったメリットがあります。
○火災保険申請の仕方
屋上の工事に関しては、雨風による劣化や雨漏りによって生じる破損、ひび割れなどが多く見られるため、火災保険が適用となる被害箇所が多く、申請するのに必要な証拠をきちんと揃えることができ、保険が適用されやすい工事であるのが事実です。
火災保険を適用し、費用を抑えて工事を施すためには、まず建物の劣化状態を調査して被害箇所の認定後、鑑定人に”現地調査報告書”の提出 と“工事見積書”の説明をする必要があります。保険の申請が認められると、申請主(お客様)に保険金が渡され、工事を施します。この保険の申請と工事を、それぞれ別の専門の業者に任されて修繕工事をされるケースや、保険の申請を個人で先に行った後に工事を依頼されるケースがありますが、その双方の手段で工事を行おうとすると、工事箇所の申請漏れや保険適用範囲の伝達漏れが発生する場合が多いです。
火災保険を適用して工事を施す場合は、劣化状態の調査から保険の申請とその後の工事まで、一貫して一つの業者で行うことを強くお勧めします。
○工事の主な流れ
○まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。弊社ではお電話での工事に関するご相談から現場の劣化状態の調査まで、無料で承っております。気になる点がございましたら、お気兼ねなくご相談ください。
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