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地中にコンクリートを打設して作られるエレベーターピットは建物の最下部にあることから、定期的に点検を行わないと劣化のサインや漏水被害に気づきにくいのが特徴です。劣化による建物への浸水被害を防ぐために、今回の記事ではピットに水が溜まる原因から、工事の特徴まで、詳しくご説明致します。
[目次]
○ピット内に水が溜まる原因
経年劣化によるコンクリートの中性化や、地震の影響によって建物にひび割れが発生すると、そこから雨水などが漏水し、やがて建物の最下部にある地下室やエレベーターピットに水が溜まります。放って置くと錆びやバクテリアの繁殖など、様々な2次被害へと繋がり、エレベーターの老朽化に繋がります。
エレベーターピットの防水工事では、ピット内の水溜りの排水処理を行うほか、薬液注入工法による水漏れ箇所の止水加工や、ひび割れの補修を施し、防水剤を施工することでピット内を頑丈に修繕します。
○工事のポイント
エレベーターピットの漏水被害は発見するのが難しく、一度漏水しても、気が付かない間に時間が経って乾燥してしまい、点検をした時には蒸発して見逃してしまう事例が多く見られます。そのため、漏水被害が出ているかどうかを見極めるには、点検をした際に水溜りが無くても、水が蒸発した様な跡が残っているかどうかまで見る必要があります。もしその様な痕跡が見られたら、コンクリートに生じたひび割れなどから、雨水などの水漏れが起こっているサインです。被害が軽度なうちに防水工事を施すことにより工事の規模も小さく、費用も抑えられるので、点検時に異変に気づかれた際は工事をおすすめします。
○工事のおおまかな流れ
お引き渡し
工事完了後は状態を確認いただいてからのお引き渡しとなります。
○ひび割れ補修について
弊社では薬液注入工法によるひび割れ箇所の修繕を行っております。薬液注入工法とは任意に固まる時間を調節できる薬液を特殊な機械を用いて高い圧力をかけて注入し、止水や地盤強化を図る工法です。この薬液注入工法による止水作業をした上で防水作業を行うことによって、しっかりとピットのひび割れや漏水を防ぐことに繋がります。水や地盤強化を図る工法です。
[薬液注入工法の特徴]
・地盤が強化され、遮水性が高まる
・コンクリートの緻密な隙間まで充填できる
・漏水を完全にシャットアウトすることができる
こちらが薬液注入工法によって止水作業をしている様子の写真です。
以前別の記事で、ひび割れ箇所の補修工法について、より詳しくご説明しています。
気になる方はぜひこちらの記事も合わせてチェックしてみてください。
こうしてきちんと止水加工を施した後、上から防水材を塗布していきます。
弊社ではケイ酸質系防水材を使用しており、コンクリートの毛細管空隙を充填し、その量を減少させコンクリートの表面を緻密なものに変化させることにより、防水性能を付与させます。施工する事によりコンクリート躯体の養護と防水に優れた性能を発揮できます。
薬液注入による止水工法で遮水性を強化、そしてケイ酸質系防水材を施工することでより防水効果を発揮させ、工事完了となります。
○まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。浸水による錆びや異臭からエレベーターを守るためにも、定期的に劣化状態の調査を行うことが大切です。弊社では、お電話による工事のご相談から、現場の劣化状態の調査まで、無料で承っております。気になる点がございましたら、どうぞお気兼ねなくご相談ください。
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