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日別アーカイブ: 2020年10月19日

建物のひび割れ修繕工事ー都内マンションの工事はLASー

 雨漏りや建物の老朽化の原因となるひび割れ。地震の多い日本では、特に鉄筋コンクリート造の建物にその衝撃によってひび割れや亀裂が生じやすく、地震の原因以外にも、気温変化や乾燥収縮、コンクリートの中性化などの様々な現象によって引き起こされます。今回はそのひび割れの修繕工事について、詳しくご説明致します。

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[目次]

○工事について

○用いる補修剤と工法の種類

○作業の流れ

○まとめ

○工事について 

 雨漏りの工事や外壁の防水工事など、マンションのどんな工事においても、まず劣化している箇所の修繕を必要とします。ひび割れ修繕工事では、クラックと呼ばれるコンクリートの目に見えるひび割れはもちろん、目視確認では発見が難しい些細な亀裂まで、きちんと修繕をすことが重要です。まずは工事箇所にどの様なひび割れが生じているのかの調査を行い、それぞれの劣化状態に合わせて工法を選び、工事を行います。

○用いる補修剤と工法の種類

 工事に用いられる補修剤は大きく分けて3つあり、それぞれ特徴が異ります。

 

1.エポキシ樹脂

 優れた強度を特徴とする樹脂です。構造物や外壁に発生したクラック(ひび割れ)に対しては、こちらのエポキシ樹脂を用いて直接樹脂の注入を行います弊社では地下の防水工事だけでなく、外壁やトンネルなど様々な用途での止水工法としてエポキシ樹脂を用いており、しっかりとした防水効果が見られます。

[工法の特徴]

・スムースエポ工法

 ひび割れをまずカッター等で塗膜を軽く削り、隙間を確認した後、エポキシ樹脂をグルーガンのような工具を用いて注入ずる工法です。ピンポイントでひび割れを補修できるので使い勝手が良く、よく市場に出回っている工法です。

ボンドシリンダー工法

 BC加圧ゴムの圧力を使って時間をかけてゆっくりと補修材を注入する工法です。確実にひび割れを補修できるため、奥行きの深いひび割れも確実に修繕を施すことができます。

2.アクリル樹脂

 コンクリートの状態(ひび割れ幅等)に左右されることなく、0.1mm以下の微細なひび割れにも注入することができる樹脂です。エポキシ樹脂と比べて変異原生物質や環境ホルモン物質を含まないため、比較的に環境に配慮して工事を施工することができます。水濡れしたひび割れ箇所にも対応できるため、エポキシ樹脂で補修できない漏水被害が見られるひび割れ箇所にぴったりの樹脂です。

[工法の特徴]

スーパーJ工法

 低粘度型のアクリル樹脂を用いたひび割れ補修工法です。漏水箇所などの水分を含んだ箇所にも施工でき、コンクリートに対する密着性が高い特徴があります。低温度(-10°C)でも硬化するため、ひび 割れ幅が大きくなる冬期および寒冷地での施工が可能であるほか、乾燥や気温変化などによるひび割れの再発を防ぐ効果があります。

 

3.バジリスク

 バジリスクとは、バクテリアの代謝活動を利用した液状のひび割れ補修剤です。コンクリート中に特殊なバクテリアと栄養分のカルシウム有機塩を混入することで、コンクリートにひび割れが発生した際にバクテリアの代謝活動によって損傷を自動的に修復してしまう優れた自己治癒技術です。ひび割れ内部に深く浸透し、内部からひび割れを修復していきます。

1回の塗布で0.2~0.3mmのひび割れ を、2-3回の塗布で最大0.6mmのひび割れを修復することができます。この技術がコンクリート構造物の長寿命化およびメンテナンスフリーまたは大幅軽減等の特長を有することが評価され、2015年に欧州特許庁の欧州発明家賞にノミネートされました。

 

○作業の流れ

 

ひび割れの状態調査

用いる樹脂、工法の決定

ひび割れの清掃、乾燥

補修作業

清掃

工事完了

お引き渡し

以上がひび割れ修繕工事の大まかな流れです。

工事完了後は、状態を確認して頂いてからの引き渡しとなります。

○まとめ

 最後までお読みいただきありがとうございます。建物に生じたひび割れは、軽度なうちから修繕を施すことで内部への浸水を防ぎ、様々な2次被害を防止することに繋がります。弊社では工事に関するご相談から、現場での劣化状態の調査まで、無料で承っております。気になる点がございましたら、どうぞお気兼ねなくご相談ください。

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