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前回の記事でウレタン防水工法によるマンションの屋上防水について説明致したました。今回はその他の防水工法にテーマを置き、ウレタン防水の他に屋上防水工事でよく用いられるアスファルト防水工法や、屋上防水再生工法であるナルライト注入防水工法について詳しくご説明致します。もしまだウレタン防水工法についてご存知無い方は、ぜひこちらの前回の記事も合わせてチェックしてみてください。
<マンションの防水工事、屋上からの漏水を防ぐ!ー港区・中央区の工事>
[目次]
○そもそも屋上防水工事って?
○アスファルト防水の特徴
○屋上再生工法とは
○ナルライト注入工法について
○まとめ
○そもそも屋上防水工事って?
雨風の影響を直接受ける屋上では、工事されてから年数が経つにつれ、塗膜が薄くなったり、剥がれてしまう現象が多く起きます。綺麗であった屋上も長い時間を得て劣化していくにつれ、防水層が薄くなりコンクリートが剥き出しになってしまったり、ひび割れが起こったりしてしまい、そこから浸水し、建物の内部鉄筋の腐食、剥離などの被害をもたらします。一度建物の内部の鉄筋コンクリートまで浸水してしまうと、建物の軸となる部分が錆びて建物の状態に被害をもたらします。そうなる前にも、少しでも早いうちから、屋上の状態を適切な防水工事を行って綺麗に保つことがとても大切です。
○アスファルト防水の特徴
アスファルト防水は、長年にわたって使われている防水工法の一つです。耐久性の高い防水工事法として活用されています。アスファルト防水には3種類の工法があり、熱工法、常温粘着工法、トーチ工法があります。
[熱工法]
液状の溶解アスファルトと、アスファルトシートを組み合わせて、厚みのある防水層をつくり、何度も重ねて二層以上にして、積層工法が原則です。水密性(水がもれない)、耐久性も高いので、施工の不具合が出にくいのです。アスファルトを溶融する際に、においと煙が発生するので、熱工法を用いたアスファルト防水工事を行う際には、事前に近隣の方のご理解をいただくなど、注意が必要です。
[常温粘着工法]
改質アスファルトルーフィングという、常温で使用可能な防水層を張り重ねていく工法です。熱工法のように、アスファルトの塊を溶かす必要がないため煙や臭いの発生も少ないのが特徴です。ですがその反面、熱を用いらないため、防水性の高さは熱工法と差が見られることがあります。
[トーチ工法]
トーチ工法とは、屋上に防水工事を施工する際に、トーチバーナーと呼ばれる器具を用いて溶着施工を行う工法です。あらかじめ防水シート裏面に付いているアスファルトを大型のガスバーナーを使用して、炙りながらそのアスファルトを溶かし、アスファルトルーフィングを貼り重ねていく工法です。アスファルトを溶かすため、やはり工事の際ににおいは発生しますが、アスファルトの塊を溶かす設備を設置する必要が無いので、熱工法より手間がかからない工法です。
トーチ工法は、アスファルトシート防水工事の標準仕様として採用されています。とくに、環境問題が大きく注目を集めるようになってから、トーチ工法にも注目が集まり、多くの現場で採用されるようになったのです。
○ナルライト注入工法について
防水層再生工法と呼ばれるナルライト注入工法は、既存の防水膜を撤去せずにと表面のコンクリートに新たに防水膜を作る工法です。特徴としては、複雑な形状の屋上にも対応できる他、ひび割れなどの部分的に補修を必要とする箇所にもダイレクトに止水、防水加工ができます。また他の防水工法と比べて有害な煙やゴミを出さないことから、非常に環境に良い防水工法とも言われています。
ナルライト注入工法の流れ
ドリルによる補修箇所の穴あけ
↓
注入ノズルの打ち込み
↓
硬貨促進剤の施工
↓
ナルライト注入
↓
仮止め
↓
最終仕上げ
↓
清掃
↓
完了
となります。注入されたナルライトは硬貨するにつれて防水層に接着し、完全に硬化するまで24時間程度かかります。
作業中の騒音はほとんど無いほか、ウレタン防水やアスファルト防水にも密着するため、様々な状態に対応できる屋上防水のエースです。
○まとめ
・ナルライト注入工法では、既存の防水層を撤去することなく新規防水層を作ることができるため、廃棄物が少なく環境面、コスト面に優れている。
・微細なひび割れにも材料が充填され、ひび割れ補修の役目も果たす。
・短い期間での施工が可能なため、ほかの防水工法と比べて費用を少なくすることができる。
最後までご覧いただきありがとうございます。今回はアスファルト防水の3種類の工法や、ナルライト注入工法についてご説明させていただきました。他の記事でも様々な防水工事についてご説明しておりますので、気になる方は是非チェックしてみてください。
<地下室の漏水工事!押さえるべきポイントー都内の地下防水工事はLAS ー>
また弊社では工事に関するご相談や現場調査まで無料で承っております。ご不明な点がございましたら、お気兼ね無く、ご相談くださいませ。