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エレベーターピットとは、エレベーターの最下部(地下部分)にある空間のことを指します。エレベーターが最下階に停止した際、昇降路の床下uに位置する部分で、主に以下の役割を担っています。
●エレベーターの安全装置を設置
緊急時に作動するバッファー(緩衝装置)や油圧ダンパーなどが設置されており、エレベーターが急停止した際の衝撃を吸収します。
●メンテナンススペース
点検や修理を行うためのスペースとして確保されており、作業員が安全に作業できるよう設計されています。
●排水設備
建物の構造によっては地下水や雨水が侵入する可能性があるため、排水ポンプが設置されていることが一般的です。
エレベーターピットは、エレベーターの安全性を確保するために欠かせない部分ですが、水の浸入や劣化によるトラブルが発生することがあり、適切な防水対策やメンテナンスが必要です。
エレベーターピット漏水工事とは、エレベーターピット部分に発生した漏水を防ぐための工事です。エレベーターピットは地下に設置されることが多く、地下水や雨水の浸入が原因で漏水が発生することがあります。この漏水を放置すると、エレベーターの安全性に悪影響を及ぼすだけでなく、建物全体の耐久性にも影響を与える可能性があります。
エレベーターピットに漏水が発生する原因はさまざまですが、主な要因として以下が挙げられます。
●地下水の浸入
地下水位が高い場所では、コンクリートの隙間やクラック(ひび割れ)から水が浸入することがあります。
●建物の経年劣化
建物の老朽化に伴い、防水層が劣化し、水が染み込むケースが増えます。
●施工不良
初期の防水施工が不十分だった場合、時間の経過とともに漏水のリスクが高まります。
●大雨や台風の影響
排水設備が適切に機能しない場合、大雨や台風時に水がピット内へ流れ込むことがあります。
エレベーターピットの漏水を放置すると、以下のような問題が発生します。
●エレベーターの故障や安全性の低下
水がエレベーターの駆動装置や電気系統に浸入すると、故障の原因になります。
●建物全体への影響
水の浸入が続くと、建物の基礎部分に悪影響を及ぼし、耐久性が低下する可能性があります。
●カビや悪臭の発生
湿気がこもることでカビが発生し、健康被害のリスクが高まります。
エレベーターピットの漏水対策として、主に以下の工事方法が採用されます。
[概要]
防水材を液体状で塗布し、乾燥後に防水層を形成する工法です。エレベーターピットの形状に合わせて施工可能です。
[特徴]
複雑な形状のピットにも対応可能。
防水材の種類によって性能が異なるため、用途に応じた選択が必要。
[適用例]
リフォームや改修工事で使用されることが多い。
[概要]
水が侵入している箇所に止水材を注入して防水処理を行う工法です。漏水箇所に直接アプローチします。
[特徴]
漏水箇所をピンポイントで止水できる。
地盤沈下やひび割れなどによる漏水に有効。
[適用例]
ピットのひび割れや隙間からの漏水対策。
[概要]
ピットの外周部に対して防水材を注入することで、水の侵入を防ぎ、構造物を保護する目的で使われます。
[特徴]
エレベーターピットの背面(外側)に防水材を圧入することで、漏水の原因となる隙間やクラックを埋めることができます。
ピット内部を大きく壊すことなく施工可能なため、施設の稼働を止める必要がない場合が多いです。
防水材を適切に注入することで、長期的な耐久性が期待できます。
工事の規模や方法によって異なりますが、一般的な費用と工期の目安は以下の通りです。
費用:50万円~300万円(施工内容により変動)
工期:1週間~1か月程度
工事を依頼する際は、以下の点をチェックしましょう。
⚫︎実績のある業者を選ぶ
施工実績が豊富で、過去の事例を公開している業者を選びましょう。
⚫︎適正な見積りを取る
複数の業者に見積りを依頼し、費用や施工内容を比較することが重要です。
エレベーターピットの漏水は放置すると、エレベーターの故障や建物全体の耐久性に悪影響を及ぼします。漏水の原因を特定し、適切な防水工事を施すことが重要です。信頼できる業者を選び、早めの対策を講じることで、安全かつ快適な環境を維持しましょう。